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「将来はAIに仕事をとられる」って本当かな?
実際、単調な作業は機械にさせた方が人件費もかからず安く済むんだよね。
では将来、子どもたちが大人になった時に「AIにとられないような仕事」をするためにはどうしたら良いのでしょうか?
それには新しいものを生み出す力、自分で考えて解決方法を導き出す力を育てることが重要です。
ニキーチン夫妻は、そういった力を育てる知育法を確立し、7人の子どもたちをみな優秀で才能豊かな人物に育てあげました。
何十年にも渡り、家庭で実践と検証を繰り返してできたメソッドには実績に基づいた説得力があります。
この記事を読んでニキーチン教育を実践すれば、子どもたちが自分で未来を切り拓いていけるようなサポートをすることができます。
ニキーチンの教育法とは
ロシアがまだソ連と呼ばれていたころのことです。
モスクワの郊外に住むボリス・P・ニキーチンさんとレーナ・A・ニキーチンさん夫妻は、共働きしながら7人の子どもを保育園にも預けず、健康で聡明に育てあげました。
ニキーチン夫妻は、子どもには世間が考えるよりずっと多くの力があることを発見し、その力を存分に引き出すため「子どもを信じる」ことから始めました。
知育や身体鍛錬という教育方法は世間から多くの批判を受けましたが、7人の子どもたちはみんな才能溢れる優秀な人物に成長しました。
その結果、ニキーチン家の教育法を学びたいという人が多く現れるようになったのです。
子どもの持つ力を信じる
ニキーチン家の長男はアトピー様の湿疹がなかなか治りませんでした。
そんなある日、寒い方が長男の肌の調子が良いことに気づきます。
そこで、まだ赤ちゃんの長男を連れて毎日雪の中を散歩すると、徐々に湿疹は改善したそうです。
この経験からニキーチン夫妻は「(子どもの生命力を)信じることが病気を防ぐ上で最も良い方法だ」と考えるようになりました。
走っちゃダメ、転ぶよ!
服を着なさい、風邪を引くよ!
こんなふうに過保護にしていると、下図のような悪循環がはじまってしまう、と夫妻は語っています。
普段の生活でも、「お散歩しよう」「絵本読んであげるね」「次はお絵かきしようか」などと全ての世話をやいていると、子どもは自分で周りのことを覚えていく暇がありません。
すべてを親が用意してしまい、「与えすぎ」てしまうことで、子どもは何にも関心を示さない無気力な子になってしまいます。
危険を体験させる
子どもたちの周りには数えきれないほどの「危険」が溢れていますが、いつも大人の目が届くとは限りません。
ニキーチン家は共働きのうえ子どもは7人もいたので、全ての子どもたちから目を離さずにいるのは不可能でした。
そこで「どうしたら危険に合わずに済むか」ではなく、「どのようにして危険から自分自身の身を守るか」を体験から学ばせることにしました。
家にある危ないもの(針、はさみなど)を隠したりせず、それがどんなものか、赤ちゃんが触って覚えるようにしたのです。
とはいえ、完全に放任という訳ではありません。
赤ちゃんが危険なものに近づいたときは「あ、あ」と危険を知らせ、それでも触りたがる場合は「危険のない程度に、けれど痛みを感じる程度に」触らせていました。
こうして赤ちゃんはだんだんと用心深くなり、また大人の「あ、あ」という危険信号の意味もわかるようになっていきます。
ニキーチンの積み木で知性を育てる
ニキーチン夫妻は「子供の脳の構造は7歳頃までに約90%が完成される」と考えていました。
その考えのもとに、子どもの能力を引き出すため、配色や形に工夫を凝らした積み木とそのあそび方を生み出しました。
手や頭をさまざまに使ううちに、「観察力」や「注意力」が養われていくのです。
これによって新しいものを生み出す創造力や、自分で考えて解決方法を導き出す自己解決能力が育ちます。
ニキーチン積み木にはいくつか種類があるのでご紹介します。
みんなの積み木
特徴的な形の7つの積み木を、図案通りの形に組み立てる遊びです。
空間把握能力や創造力を伸ばすことができます。
ユニキューブ
面の色が異なる積み木です。
ユニキューブを並べたり、積んだり、同じ色の面を集めたりして模様をつくって遊びます。
夢中で遊ぶ中で、三次元空間把握能力が養われ、物事を正確にとらえ、注意を払って確実に進めることができるようになります。
模様づくり
模様づくりの積み木と「模様づくりパターンカード」を用意して、カードの通りに模様をつくる遊びです。
積み木の平面をどのように並べたらカード通りになるのかを考えながら遊びます。
パターンカード
模様づくりの積み木と一緒に使用するカードです。
カードには、模様づくりの積み木を使ってできる52種類のパターンの模様が印刷されています。
また夫妻は「興味をもたせる積み木の与え方」「うまくできたときの褒め方」など、親のとるべき行動についても研究しました。
積み木あそびでの親のサポートの仕方については、「ニキーチンの知育遊び」という本に詳しく書かれています。
ニキーチン教育のメリット・デメリット
ニキーチン教育のメリット、デメリットは主に以下のような点があります。
メリット
自分で考え、解決法を自分で見つけ出す能力が育つ
積み木あそびによって、比較対照し分析する能力、物事の法則や関係を見つけ組み合わせる能力などが鍛えられます。その結果、自分で考え、解決法を自分で見つけだす力が育ちます。
危機管理能力が育つ
危険を体験させることで、用心深くなり、自分で自分の身を守れる子になります。
家庭でもできる
「ニキーチンの知育遊び」には積み木の作り方も詳しく載っています。手間はかかりますが積み木を手作りすることで、親子ともに愛着を持って遊ぶことができます。
デメリット
ケガをするリスクがある
危険にあえて触れさせる方法で、ケガをするリスクはあります。危機管理能力が育っていないはじめのうちは、大人が充分に注意しておく必要があります。
ニキーチン教育の方針を理解していないと危険
ニキーチン教育の方針を知らずに積み木だけ導入して、親が子どもに「やらせている」場合があります。あくまで楽しく遊ぶことが大事なので、子どもが途中で飽きてしまっても無理に続けさせるのはやめましょう。
ニキーチン幼稚園
大阪に、ニキーチン教育を実践している幼稚園があります。
八戸の里幼稚園(やえのさとようちえん)では、園児が好きなもので遊べるようコーナーごとに違う種類のおもちゃや道具が置いてあります。
そのひとつにニキーチン積み木のコーナーがあり、子どもたちは遊びたいときに好きな方法で遊びます。
先生が遊び方を指定することはありません。
「模様づくり」や「レンガつみ」に飽き足らなくなった子のなかには、自分で積木の模様をつくる子もいます。
このように、子どもたちは自分で選んだあそびによって自分の力を伸ばしていきます。
八戸の里幼稚園(大阪府東大阪市)
参考:[月刊クーヨン9月号増刊]のびのび子育て(発行・クレヨンハウス)