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フレーベル教育?何それ?
フレーベルという名前を初めて聞いたという方も多いのではないでしょうか。
でも実は、世界で最初の幼稚園を創設したのがフレーベルなんです。
いまの保育業界では当たり前のことも、実はフレーベルが言い始めたことだった!なんてこともたくさんあります。
子どもにはいい教育を受けさせたいけど、小さい頃から勉強させるのはかわいそう…
こんなふうにお考えの方には、この記事がお役に立ちます。
フレーベル教育は勉強というより、遊びがメインだからです。
この記事でフレーベル教育を学べば、お子さんは楽しくあそびながら才能を開花させることができるかもしれません。
フレーベル教育とは
フレーベル教育は、ドイツのフリードリッヒ・フレーベル(1782-1852)が自然の摂理からヒントを得て構築した教育法です。
フレーベルは、「幼児は人間という樹になるちいさな種子である」と考えました。
そして幼児を「人間の欠くべからず大切な一員として認め」、尊敬と愛を持って教育しようと、6才以下の幼児を集めた「子どもたちの庭」(キンダーガルテン)をつくりました。
これが世界で初めての幼稚園です。
今でこそ「子どもを一人の人間として認め、敬意をもって接する」のは当たり前のことですが、1800年代では子どもが親の所有物のように扱われていたため、フレーベルの思想は当時の人々にとって斬新でした。
あそびによって可能性が引き出される
フレーベルは、子どもの教育は命令や決まりの押し付け、干渉であってはいけないと考えました。
そして知識を詰め込むのではなく、あそびによる発達が重要だと説きました。
あそびであれば、親や教師の干渉を受けずとも、子ども自身で発達していけるのです。
フレーベルが注目するあそびに、自然観察があります。
子どもに物事の自然な姿をよく観察させることで、深い知識や洞察力を養い、自分と物事との関係を認識させ、自然界の一員としての存在に目覚めさせるのです。
子どもの育て方がわかる歌あそび
フレーベルは、子どもが母と歌ってあそびながら物事を観察できる「歌あそび」を考案しました。
フレーベル教育の実践書、「母の歌と愛撫の歌」には大人が子どもと触れ合いながら歌ってあそべる曲が50曲も収録されています。
どの曲も日常生活のなかで子どもが経験することや、子どもに経験させたいことをテーマにしています。
歌詞の中の「子どもはたのしいことばかり」「いつでも思いやりに支えられ」といった言葉は、大人に子どもの育て方を教えています。
歌あそびは0才の赤ちゃんからできます。
大人のひざの上で手足を動かすことで運動器官を発達させ、歌で感覚や感性を育てます。
こうして、フレーベルのつくった歌を歌いながらあそびことで、大人も子どもも心身ともに自然と健やかになっていくのです。
メリット・デメリット
フレーベル教育のメリットは次のようなものがあります。
- 子どもを社会の一員として育てるため、社会適応能力が育つ
- 歌あそびで親子の触れ合いが増え、子どもの情緒が安定する
- 恩物により想像力豊かな子に育つ
一方、デメリットは以下のようなものが挙げられます。
- 適切な環境が必要
- フレーベル教育の知識と実務経験を積んだ保育士が必要
フレーベル保育園・幼稚園
草花とともに育つ
世界で初めての幼稚園では、園児一人ひとりに50㎝四方の畑が与えられたそうです。
フレーベルは、子どもが草花を育てることで自分の成長を意識できる(自分と重ね合わせられる)ようにしたのです。
現代のフレーベル保育園・幼稚園の園庭にも、畑や庭が用意されています。
庭には地域の草花、水辺の植生、砂利や小石のある道、ツタのトンネルなどの自然がいっぱいです。
子どもたちは自然と触れ合いながらあそび、学ぶことができます。
日本のフレーベル保育園・幼稚園
日本にもフレーベル保育園・幼稚園はいくつかあります。
◆フレーベル保育園(宮城県仙台市)
◆学校法人鯉城学園 フレーベル幼稚園(広島県東広島市)
◆学校法人江田学園 フレーベル幼稚園(茨城県古河市)
◆学校法人フレーベル学園三芳幼稚園(大分県日田市)
◆フレーベル西が丘みらい園(東京都北区)
「恩物」とは
恩物の遊び方
恩物は「神様の贈り物」という意味のフレーベルが考案した積木で、全部で20種類あります。
その積木であそぶことで数量の概念や図形認識、構成・デザインの美、机や椅子に見立てる象徴機能が養われます。
フレーベルは恩物を使った表現を次の3つの形式で捉えていました。
①認識の形式
恩物を積み上げたりすることで、数量の学習をすることができる。
②生活の形式
恩物を使ってテーブルや椅子、お家などを作ることによって、生活の中で体験したことを学習したことを再認識することができる。
③美の形式
恩物の形体の組み合わせによって模様遊びを行い、星や花や車輪などの形を表現することができる。
フレーベルの積み木は面取りがあまりされていないため、安定性があり積み重ねに向いています。
専用の箱が付属していますが、この箱も大事な道具です。
子どもは秩序だったことが好きなので、箱に戻すことで積み木が一体になることみ喜びを見出します。
フレーベルの積み木あそびには段階があります。
はじめは横に並べる、次に積み上げる。
それができるようになったら家や道路などの構築物をつくることにチャレンジします。
大人は子どものイメージを膨らますように、「これは〇〇かな?」と声かけしましょう。
おすすめの積み木
\基本の恩物です!/
\カラフルな色彩が子どもの興味を引きます/
\色を合わせたり並べたり、色々な遊び方ができる積み木/
\20種類ある恩物のうち、12種類が入ったセット/
フレーベル教育をもっと知るためのおすすめ本
「人と思想164 フレーベル」
幼稚園の本質、家庭教育の原点、人間教育の原則を探るフレーベル入門書。
「遊びが子どもを育てる フレーベルの〈幼稚園〉と〈教育遊具〉」
フレーベルが考案した教育遊具の特徴や遊び方を解説しています。
「フレーベル 生涯と活動」
挫折をくり返しながらも理想を求めた幼稚園設立期、幼児らとあそんだ老年期など、フレーベルの一生と解釈をまとめた一冊です。
参考:[月刊クーヨン9月号増刊]のびのび子育て(発行・クレヨンハウス)