柏餅の葉っぱって食べれるんだっけ?
待って、食べちゃダメだよ!
結論から言いますと、柏餅の葉っぱは「食べない方がいい」です。
その理由や、そもそも何の葉っぱなのか、お餅に巻く理由は本文で解説していきます。
・柏餅の葉っぱが食べない方がいい理由を知りたい
・子どもの日に柏餅を用意する予定
・食べないのになぜ葉っぱが巻いてあるのか気になる
柏餅の葉っぱは食用ではない!
柏餅の葉っぱを食べない方がいい理由は、食用として処理されていないからです。
和菓子メーカーによると、主に包装材料という扱いなので栄養面や味については検討されておらず、食用とすることは推奨されていないとのことです。
実際、柏餅の葉っぱは固く、スジも多いうえに苦みもあります。
もちろん毒性はありませんが、「食べても何も起こらない」という保証もないので、柏餅の葉っぱは食べない方がいいです。
何の葉っぱなの?
東日本
関東や中部では主に「柏の葉」が使われています。
葉の形がなみなみになっているのが特徴です。
西日本
関西をはじめとした西日本では、柏以外の葉っぱを使うことが多くあります。
具体的にはサルトリイバラ、朴葉、みょうがの葉などが使われます。
その理由は、関西では柏の木が育ちにくいためです。
なぜ葉っぱを巻くの?
由来
一説によると、柏餅の由来は江戸時代まで遡ります。
江戸の商人が餅であんこを挟み、柏の葉でつつんで売り出したことが始まりです。
柏は新芽が育つまで古い葉っぱが落ちないので「柏餅を食べれば跡継ぎが途絶えない」という謳い文句で売り出され、大変人気が出ました。
役割
柏餅の葉っぱには、主に3つの実用的な役割があります。
・抗菌
柏の葉っぱには「オイゲノール」という成分が含まれており、抗菌作用があります。
・保湿
葉っぱでつつむことで、水分の蒸発を防ぎます。
・香りづけ
柏の葉っぱにはフィトンチッドという、リラクゼーション効果のある芳香成分が含まれています(オイゲノールもこれに含まれます)。柏餅は葉っぱにつつんで蒸すので、香りがお餅にも移ります。
端午の節句と柏餅
柏は冬になって葉が枯れても、新芽が出るまで葉が落ちません。
そのため「家系が絶えない」「子孫繁栄」の縁起物として、古くから端午の節句の贈り物とされました。
また端午の節句は菖蒲など香りの強いもので邪気祓いをする風習があり、柏も香りがあるので邪気払いにぴったりです。
まとめ
柏餅の葉っぱは食用ではないので、食べない方がいいです。
それに固くてスジも多く、苦みがあるので食べるメリットもありません。
葉っぱを巻く理由は抗菌、保湿、香りづけ、願掛けです。
柏は冬になっても葉が落ちないので、「家系が絶えない」という意味で縁起物として端午の節句の贈り物にされます。