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ジーナ式ってどんなネントレ法なの?
やってみたいけど、本を読むのはめんどくさいな。
ジーナ式ネントレの参考書「カリスマ・ナニーが教える 赤ちゃんとお母さんの快眠講座」は、読みにくいことで知られています。
私も読みましたが、本当に読みにくかったです。
文章が口語体で、分かりにくいんですよね。
今回はジーナ式ネントレ本の要点を簡潔にまとめました。
この記事を読めば、もう読みにくい本をわざわざ読む必要はありません。
赤ちゃんもお母さんもストレスなく笑顔で過ごせるよう、使えるものはどんどん使いましょう。
ジーナ式ネントレとは
ジーナ式は、大人が睡眠・授乳などのスケジュールを管理して、赤ちゃんが自分の生活リズムを早くつけられるようサポートするネントレ方法です。
この方法はイギリスでカリスマ・ナニー(乳母)として知られるジーナ・フォードさんが提唱しています。
彼女はイギリス王室をはじめ、上流階級や著名人のナニーとして働き、300人以上の赤ちゃんをお世話しました。
ジーナ式をまとめた育児書は、イギリスで75万部ものベストセラーとなり、今や育児のバイブルとも呼ばれています。
ジーナ式でもっとも大切なことは次の2点です。
母乳・ミルクの1日必要量の大半を、日中に飲んでもらうこと。
日中の睡眠が長くなりすぎないようにすること。
これを意識すれば赤ちゃんはだんだんと夜に長く寝るようになります。
どうして赤ちゃんに生活スケジュールが必要か?
赤ちゃんにとってのメリット
赤ちゃんは同じことのくり返しに安心します。
毎日同じ時間に起き、同じ時間にミルクを飲み、同じ時間にお昼寝することに安心感を覚えるのです。
早い段階から安定した生活パターンを作り上げることは、赤ちゃんにとっていち早く安心できる環境を作り上げることにもなります。
ママにとってのメリット
生活スケジュールが安定すると、赤ちゃんの泣くタイミングにもパターンがあることが分かってきます。
例えば…
毎日8時に授乳している場合 ➡ 7時40分に泣いた ➡ 「お腹すいたのかな?」
毎日12時にお昼寝している場合 ➡ 11時30分に泣いた ➡ 「眠くなっちゃったのかな?」
というように、生活パターンさえ作っておけば、ママが赤ちゃんにやってあげるべきことがその場その場で分かりやすくなります。
「何で泣いているのか分からない」と悩むことがほぼなくなり、結果的に育児が楽になります。
ジーナ式ネントレのデメリットと対処法
デメリットと対処法は以下の通りです。
・お出かけ、旅行の予定を立てづらい ➡ 寝かしつけの時間に出かける。また1日くらいスケジュールがずれても大丈夫。
・神経質になりすぎるとストレスになる ➡ ざっくり、ゆるく取り入れるくらいがちょうどいい。
細かくスケジュールが決まっているので、「どのタイミングでお出かけしたらいいの?」と迷ってしまいます。
そんな時は寝かしつけの時間に出かけると良いです。
理由は、赤ちゃんはベビーカーや車の中で寝てしまうことが多いからです。
また、ぶっちゃけ1日くらいスケジュールがぐちゃぐちゃになったって赤ちゃんの体内リズムは崩れないので大丈夫です。
スケジュールにぴったり合わせなきゃ!と神経質になりずぎると、ネントレがストレスになっています。
最初はスケジュール通りいかないのが普通ですし、ポイントだけ押さえてゆるく取り入れるくらいがちょうどいいです。
いつから始める?
早ければ早いほど赤ちゃんに負担をかけずに、スムーズに導入できます。
理由は、生まれたばかりの赤ちゃんは「クセ」がついていないからです。
ここで言う「クセ」というのは、「抱っこじゃないと眠れない」「おっぱいがないと眠れない」といった習慣のことです。
何もしなくてもよく眠る新生児期からジーナ式のポイントを意識して寝かせれば、自然とそれが習慣になっていきます。
すでに寝るときの習慣がついている場合は、ジーナ式のやり方に慣れるまで時間がかかります。
赤ちゃんにもよりますが、1週間で慣れる場合もあれば1ヶ月かかることもあります。
慣れるまでは寝かしつけで長時間泣いてしまうかもしれません。
泣いているのがかわいそうで辞めてしまうママさんも多いようです。
ただ1ヶ月かかったとしても、その後は泣くことがほぼ無くなるので、長期で見るとジーナ式をやった方が泣く時間は減ります。
もし寝かしつけに悩んでいて本当に辛いなら、「今からやっても手遅れかも」と思わず、まずは1週間だけやってみることをおすすめします。
出産前の準備
ジーナ式を取り入れるには、まず環境を整えることが必要です。
寝る部屋を変えない
最初はリビングに寝かせて、生後3か月からは子ども部屋に寝かせて…などと途中で部屋を変えるのは良くありません。
赤ちゃんが不安になってしまうからです。
寝室に寝かせると決めたら、新生児期からお昼寝も夜も、寝室で寝かせるようにしましょう。
真っ暗にする
赤ちゃんは、部屋がなるべく暗い方が熟睡できます。
実は大人も同じで、常夜灯(豆電球)がついているだけで熟睡度が下がってしまいます。
親子がお互いに熟睡できるよう、寝るときは照明を落としたり、カーテンを遮光にするなどの工夫をしましょう。
ベビーモニター
ジーナ式では基本的に赤ちゃんを寝室に一人で寝かせます。
そこで必要になるのがベビーモニターです。
小さな赤ちゃんが布団や寝返りで窒息しないよう、モニタリングすることができます。
「直接寝室に行けばいいのでは?」と思われるかもしれません。
でも「何度もドアを開けて見に行くのは、赤ちゃんの睡眠を妨げてしまうので良くない」とジーナ・フォードも言っています。
授乳のポイント
後乳が大事
母乳には、前半に出てくる「前乳」と後半に出てくる「後乳」があります。
前乳・後乳には、それぞれ次のような特徴があります。
前乳:水分が多く脂質が少ない
後乳:脂質が多く腹持ちがいい
後乳が出てくるまでしっかりおっぱいを吸わせることが大事です。
右のおっぱいを少しあげて、今度は左をあげて…と替えていると、前乳ばかりになってしまいます。
右乳から始めて左の途中で終わったら、次回は左からあげるようにしましょう。
あまり話しかけない
授乳中にたくさん話しかけたり刺激を与えすぎると、おっぱいから興味がそれてしまいます。
またゆらゆら揺らすと「眠りの時間」と勘違いしてしまうかもしれません。
静かに、落ち着いた雰囲気で授乳しましょう。
寝かしつけのポイント
授乳しながら寝かしつけ、抱っこで寝かしつけ等をするとそれが習慣になります。
そして「おっぱいがないと眠れない」「抱っこじゃないと眠れない」状態になってしまいます。
そうならないために最も重要なことは、「睡眠を授乳・抱っこと関連づけさせない」ことです。
具体的にどうしたらいいか、ポイントを以下に挙げていきます。
- 日中の授乳の後は、短時間でもいいから赤ちゃんの目を覚ましておく。
- 抱っこのまま眠らせない。寝かしつけで抱っこするのはいいが、寝入る前にベッドに寝かせる。
- 夕方に長時間寝かさない。
- 寝かしつけにおしゃぶりを使うときは、赤ちゃんをベッドに寝かす前に外す。
- 授乳中に眠ってしまったら、ベッドに寝かせる前に少しだけ目を覚まさせてあげる(足を冷やすなど)。
ジーナ式スケジュール
ジーナ式で用いるスケジュール表をPDFにしたので、どうぞ参考にしてみてください。
ちなみに本には「右乳を〇分あげ、左乳を〇分あげる」「ミルクを〇mlあげる」と細かい授乳量まで書いていますが、以下のPDFでは省いています。
理由は、ほとんどの場合スケジュール通りに飲まないからです。
30分あげると書いてあっても赤ちゃんが20分で満足してしまったり、15分で母乳が出なくなったりします。
大事なのは量ではなくタイミングなので、飲む量は赤ちゃんに任せて大丈夫です。
無理せず「ゆるく」で大丈夫、ママの笑顔が大切!
ジーナ式を導入してママの睡眠時間が確保できるようになった!
赤ちゃんの寝かしつけが楽になった!
という喜びの声がある一方で、
スケジュール通りにできないので落ち込んでしまう。
緻密なスケジュールが軍隊みたいで赤ちゃんがかわいそう。
などの批判的な声もジーナ式にはあります。
何事も完璧にやろうとするとストレスになってしまいますよね。
ネントレは完璧にやろうとせず、ポイントを1~2個取り入れてみるだけでもいいと思います。
赤ちゃんにとって最も大切なのは、ママが笑顔でいることです。
無理せず、ゆるくいきましょう。